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「来たね…」
「来たわね…」
「来ましたね…」
私、穂波 藍澄と、中学校からの親友、堀井 星華と赤井 花梨は、3人揃って入学した高校…波川高等学校の校門前に立っている。
もうドッキドキだね!
「同じクラスだといいね!」
「だね」
「ですね」
話している間にも続々と制服を着た人達が高校に入っていっている。私達もそろそろ行こうかな!
「行こっか!」
「ええ」
「はい!」
所属クラスが書かれている掲示板の周りにはまだまだ新入生がたくさん群がっていた。
……群れる小動物は噛み殺…………なんでもないです、ハイ。
「よかっです~、みんな一緒のクラスでしたよ~」
花梨…もしかしてもう見てきたの?あの人込みの中をあの短時間で?1人で?
「私も一緒に見に行ったわよ?あんた、ぼ~っとしてたからね」
出た!星華の人の心を勝手に読んじゃう技!…それよりも、
「何組だった?」
「2組よ」
「それじゃあ行きましょうか~」
私達が校舎へ向かおうとした時、掲示板周辺に群れていた人達の中から叫び声が聞こえてきた。
「行く?」
「当たり前、ね」
「行きましょうか~」
私達は再び人込みの中へ歩きだした。
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