学生

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「ところでさ、お前はどうなの?テスト」 優花は一回考え込み、はははと苦笑いをしてきれた。 「アンタが眠そうにしているから集中できなかったのよ!」 逆ぎれっすか。 とにかく俺は苦笑いをするしかない。 いちいち反応していたらきりがない。 しかも痛い目あいたくないし。 「おう!痴話喧嘩か?ほどほどに───」 ずしゃっと音を立てて、地面に顔をつけていた。 ・・・・・・こいつは学習しないのか。 優花のパンチをこいつは毎日受けている。 しかも同じ台詞を吐いてだ。 「いい加減学習しろよ。死ぬぞ」 「へへ、俺は、俺はいつまでも自分を貫き通すんだ。ガクッ」 これも毎日のこと。
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