学生

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やばい、眠すぎる。 現在科学のテスト中なのだが、半分も終わっていない。 この変な図を見るだけで眠くなる。 やばい、マジやばいって。 字がだんだん蛇になってきた。 あ、とかもう読めなくなっている。 辛い。辛すぎる。 「はぁあ・・・・・・」 口を大きく開け、あくびが出た。 すると、冷たい空気が肺に入ってきて、すこしすっきりした。 かといってすっきりで終わることはなかった。 ゴスッと音がし、頭に激痛が走る。 「イツッ!」 「森川、お前随分と余裕だな。どうだ?百点取れそうか?」 「はは、努力はします」 すると、クラスメイトの笑いを堪える声が聞こえてきた。 さすがにテスト中に爆笑はまずいとおもったんだろう。 それは正解だったらしく、先生は軽くみんなに注意するだけだった。 いやー、本当にまずい。 これで赤点なんてとったら、殺される。 頬を両方から叩くと、気合を入れた。 これで少しは問題も解けるに違いない。
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