◇え?王子様?◇

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    「あの‥その‥」     美少年はこけたままピクリとも動かない。       まさか―‥     死んだ訳ないよね?         周りに微妙な空気が流れ出した。     私は美少年の肩をトントン叩いて言った。       「大丈‥」     その瞬間美少年が勢いよく頭を上げた。       「大丈夫!?」     「え‥?」       それを聞きたいのは私の方なんだけど‥おでこから血が‥‥       「さっき転んだよね?大丈夫?」     心配そうな顔して私に聞いて来た。       転んだ瞬間見られてたんだ‥     恥ずかしい―――‥。     .
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