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あたりを見渡すがどこにもない.
｢あっ‥｣
美少年が驚いたように
声を上げた。
｢え？｣
私は美少年の方に
視線を向けると
気まずそうな顔をして
携帯らしきものを持っている。
｢あっ‥えっと…君の？｣
携帯は潰れていてボロボロ。
変わり果てた姿だが
私の携帯には間違いなかった。
｢私の。｣
｢あっ!!えっ‥!!まじで!!!?
あっどうしよう！！！
お‥俺さっき転…んだ時に!!｣
とかなり慌てて挙動不審になっている。
さっき、彼が転んだ所に私の携帯があって多分踏み付けてしまったのだろう…。
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