◇え?王子様?◇

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「ごめんっ‥ その悪気があった訳じゃ‥」 ちょっと落ち込んだ表情で 彼は私に謝って来た。 うん、どう見ても悪気があるようには見えない。 それに絆創膏くれたし。 「いいよ、どうせもう 新しい携帯買うつもりだったし」 としょんぼりした彼に 声をかける。 「けど‥あっそうだ!!」 彼はひらめいたように顔をあげた。 「俺が弁償すりゃあいい話だ」 あー‥なるほど。 「て、別にいいよ! 私の不注意でもあるし」 それに携帯買うのには そんなお金かからないし。 「いやいや! 俺が責任持って払います。」 ニッコリと笑いながら 彼は言った。
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