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阪神淡路大震災
阪神淡路大震災の前日の晩の話です。
その日は何故か寝つけなく、布団の上でゴロゴロしていました。
フッと風が欲しくなり、起き上がって窓を開けました。
すると そこには普通ではない大きすぎる月…
その月は 鮮血の如く真っ赤…
とにかく その日の月は異常でした。
見た瞬間 言い知れない恐怖と悪寒…
急いでカーテンを閉め 再び布団に潜り込みました。
そして真っ赤な月の事、悪寒の事… 様々な事を考えながら、部屋の中から 廊下をボンヤリと見ていると、何かが浮いている…
(手… ?)
しかも こちらに近づきながら徐々に大きくなっていきます。
その手は血塗れで、まるで何処かで怪我をしなかのような有り様で、畳にポタポタと血を垂らして、どんどん顔面に迫ってきます。
『ああっ… 畳に血が… 汚れ落ちるかな…』と 全く明後日な事を考えながら迫ってくる手を見ていました。
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