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私が小学3年の時の話です。 父の体調がくずれ、病院で検査をしてもらう事に。 先生から言われた言葉は あまりにも残酷でした。 父は癌で余命残りわずか… 母は当時幼かった私には病名は告げませんでしたが、かなりの衝撃だったと思います。 私が あと10年早く産まれていれば、父の病気に対しては何もできないですが、母と父の精神面において、多少なりとも力になれたかと思います。 父は壮絶な癌との闘病生活の末 息を引き取りました… 葬儀の日、自宅で 住職がお経を詠み始めると、父の左目から涙が流れてきました… 父は 家族の心配、幼い子供を残して逝く無念、そして家族に対する感謝の気持ちで流した涙だったのだと、私は今でも思っています。 不思議な出来事でした。 この話もモバ友から提供していただいた話です。 私も葬儀屋時代、何度か 故人が涙を流すのを確認しています。 人は それぞれ寿命が決まっていると言われていますが、やり残した事や心配事がある場合は、やはり未練や無念が残るものだと思います。 そして、その思いはいろんなかたちで あらわれたりもします。 私は、年老いて すべてに満足して逝く人は 本当に幸せなんだと思います。
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