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孤独死
老人の孤独死というと、その言葉の響きから『寂しさからの自殺』のようなイメージがありますが、実際は、ほとんどが独り暮らし老人の病死です。
私が葬儀屋時代に担当した葬儀では、自殺する老人は、家族と共に暮らしている老人が大半をしめていました。
どの葬家さんも、決まって同じ事を言います…
『おじいさんは病気を苦にしてたから…』
たしかに病気を苦にして自殺した老人もいるでしょうが、自殺を選択した全員がそうでしょうか…
戦争という修羅場をくぐり、生き抜いてきた人が病気を苦に自殺するものなのでしょうか…
私は刑事ではありませんので、詮索はしませんが 何かしっくりこないものを感じていました。
人間は誰しも、いつも一緒にいる人よりも たまに会う人の方が 親切に優しく接します。
それは自分の親にも、例外なく表れるものではないでしょうか…
だから老人の自殺は家族と共に暮らしている人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか…
もちろん自分の息子夫婦や娘夫婦と仲良く暮らして、最期を迎える老人も多数いるとは思います。
私の考える老人の孤独…
それは老人の独り暮らしが孤独ではないと思います。
信頼する身内から一人だけ除け者、邪魔者にされる…
その寂しさが老人にとって耐えられない本当の孤独なのではないでしょうか…
誰でも必ず老いは訪れてきます…
家族との同居…
独り暮らし…
あなたにとっての幸せはどちらなのでしょうか…
老いる前に孤独について考えておいた方がいいのかもしれません…
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