施設

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施設

施設ができたのは12年前。 施設が建つ前は、朝鮮の人の部落みたいな所だったらしく… その敷地にあった刑務所で亡くなった朝鮮人が、土葬される事なく 積み重ねられていたらしいです。 施設の工事を始めた当初は 人骨がゴロゴロ出てきたそうです。 工事に関わった人達が 体調不良になったり、事故にあったり… そして、着工した会社が潰れたり… 結局 施設が出来上がるまで5年の年月が かかりました。 私は 現在、その施設で仕事をしていますが、今でも当時の受刑者が出てきたりします。 毎日 お水とお茶を供えてはいるのですが、カップがすぐに割れてしまいます。 そして、朝鮮の人達の無念の思いがそうさせているのかはわかりませんが… 職員が体調不良になったり、突然辞めたりしています… しかし 何も影響を受けない職員も多数いますので、その人達で楽しく過ごしています。 たまに子供達から 『おじさん達が手招きしているよ』 なんて言葉を聞きますが… この話もモバ友から提供していただいた話です。 この話は、旧日本軍の戦後の爪痕なのでしょうか… 当時の日本軍は、他国から連れてきた人に対し、酷いことをしていたみたいですから… 当然 他国で拘束された日本人も 同じようなことをされていたのでしょう… 当時は それが当たり前で、それが戦争です。 知らない地で無念の死を遂げた人の魂を鎮める事は大変な事です。 もしかしたら、皆さんの先祖も異国の地で、無念の思いを抱きながら さ迷い続けているのかもしれません… 無念の思いが無くなるまで…
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