廃園

6/7
前へ
/178ページ
次へ
私が来た道から、1台の車が、やって来ました。 その車は、 スーッと 私たちの車に 近づくと、 助手席の窓が開き 女性が… 「せっかく来たのだから 一緒に行きましょう」 と言った瞬間、顔面血だらけになり 窓を叩きました。 どこを どう走って、大通りまで 帰ってきたのか わかりませんが、どこも ぶつけたり 事故を せずに逃げてこれました。 私は、そのまま、マンションまで送ってもらい、 「今日の、出来事は、もう忘れよう。でも、今日は、みんな一緒に寝よう。」 後に、私を指名してくれた お客さんは 修行に行き 会うことは なくなりましたが 3年前に 私の友達が 病気で亡くなり、葬儀のために 来ていただいた お坊さんが 彼でした。 葬儀が 終わり 失礼かと 思いましたが、私は お坊さんに近づき 「お久しぶりです。覚えていらっしゃいますか?」 と訪ねると お坊さんは、 「覚えているょ。あいは、元気だったか? あれから、何も起きてないか?」 私は、 「ええ、元気でした。でも 何も起きてないか?って 何かあったのですか」 と聞くと 一緒に来ていた もう1人の お坊さんに 彼は 呼ばれてしまい 彼は 「もう 行かなくてはならない。明日も来ますから…、あいも来ますか?」 私は、 「明日も、来ます。亡くなったのは、私の大切な友達ですから」 と いい この日は 別れました。 次の日 私は、最後の友達の姿を 見るために、葬儀に参列。 真っ黒な 喪服に 不似合いな 真っ赤な腕時計。この腕時計は、彼女と一緒に買いに行き お揃いにした物です。
/178ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11645人が本棚に入れています
本棚に追加