自殺

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一歩 中に入ると、部屋の中が 白いモヤがいっぱい 霊感のある あっちゃんなら 分かるはず? と思いながら 「あっちゃん 部屋の中、変だょ。分かんない?」 と言うと 「ごめん。さっきまで タバコ吸ってたから 煙りで 気分 悪くなった?すぐ開けるねぇ。」 リビングの窓 寝室にしてる隣の部屋の扉を開けたとき その部屋の布団の上に 顔の崩れた ただれた 男性が座って居ました。 もう それを見た私は、その部屋に 居ることも出来ず、 「ここ 引っ越しをしないと、大変なことに。 お願い あっちゃんを失いたくないから 引っ越しをして」それしか言えずに、私は、娘を連れて帰って来てしまったのです。 その日から、あっちゃんと連絡が取れなくなりました。 家を見に行きたいけれど、私の娘が 原因不明の高熱で入院になってしまい、行けなかったのです。 熱は、一週間で ようやく下がり 退院が決まり ホッとした時に、娘が お昼寝をしたので その隙に、看護師さんに 娘を頼み あっちゃんの家に、タクシーで向かいました。 呼び鈴を鳴らすも 返事は ありませんで。 「あっちゃん あっちゃん」 声を掛けると、中から ゴソゴソ と 音がしたと思うと、 カチャッ と 鍵が開きました。私は、扉を開けると、あっちゃんの子供が飛びついて来ました。 「ママ ママ ママ」と泣くばかり。 部屋は、冷蔵庫が開いたまま。 泣くばかりの 子供を抱いたまま 「あっちゃん あっちゃん 居るの?入るよ~」 リビングには居ない。 隣の寝室を見ると、あっちゃんは、布団の中で 眠るように死んでました。
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