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次の朝 5時頃に Mを見つけた 婦長は 「あなたは 優しい人だから 呼ばれて来ちゃったのねぇ。もう 病室に帰りましょう。」
と言われ 帰ろうとしましたが 婦長さんに 女性の顔を見せて欲しいと お願いし 見せて貰いました。
私は その女性を見てビックリ 何と、3年前に こつ然と姿を消した 友達でした。
運ばれた時は 目を見開き 苦しんで死んだため 目が閉じてなかったのに Mが見た時は 安らかに笑っているみたいでした。
婦長さんが 霊安室に運んで来たのだから、ハッキリ顔も覚えてる。
『これで 身元も分かり 安らかになったから よかったわ』と言われました。
Mの手術は 予定どうり 行われましたが、点滴をされ、眠くなる 注射をされ ボーとしている 意識のまま みんなに 見送られ 手術室へ 行きました。
意識は ボーとしてましたが カチャカチャと器具の音だけが聞こえ、麻酔科の先生から「眠くなるマスクをするね」っと Mは 深い眠りに落ちました。
どれぐらいたったのか 分からないですが、ベットから 起き上がる感覚と共に ベットを降りる自分がいました。
Mは、自分で自分を見てました。
お腹を 切られているのも 先生達の会話も聞いてました。
横を向くと 今朝 霊安室で出会った友達に
『どうする?私と行く?それとも、戻る?』と聞かれ
「どうしょう?」と言うと
『私と一緒に行っちゃうと、もう 家族とは会えないよ』っと言われました。
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