敵意剥き出し猫の失態

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  余りの凝視にミスを冒したのかと不安になる。 恭「変ですか?ミス、誠さんに合わせたんですけど……。スーツの方が良かった?」 髪型もただのストレートを軽く巻き、片側から流して大人っぽくしたつもり。 誠「……いえ。お綺麗だったので見惚れていました。私に合わせて、なんて光栄です」 車から降り、助手席のドアを開けて、また恭華のためにドアを開けた。 恭「どこに行くんですか?」 15分間の沈黙に耐えきれず不安そうに尋ねた。 誠「そう言えば言ってませんでしたね。たまには誰かと過ごしたくて、お付き合い頂こうかと。ココです」 ウィンカーをあげ、フロントが向いた先は某高級ホテル。 一介の高校生には縁もゆかりもない。 恭(ココ!?) 誠は車から降り、手慣れた様子で鍵を預けた。  
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