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外に出ると、微風が吹いていた。
眩く照っている夏の太陽が、昼時を伝える。
「とりあえず、商店街のほうに向かいながら探してみよう。晴子さんを見た人がいるかもしれない」
「…うん」
俺達は商店街のほうへ歩き始めた。
「……外、誰もいないな」
「…そだね。暑いもんね」
……人気がないのはいつものことなのだが、しかし……
―――この妙な違和感はなんだ?
いつもと、何かが違っていた。
何かが……。
奇妙な感覚に襲われつつ、俺と観鈴は商店街に到着した。
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