The after story of AIR

8/8
前へ
/8ページ
次へ
「……ここにもいないか」 俺と観鈴は神社に来ていた。 ……人影はない。 聖の診療所、廃駅、美凪の家…… 思いつくところに行ってはみたが、やはり誰もいなかった。 「………聖も佳乃も美凪も街の人も、晴子さんも……どこに消えちまったんだ……」 「………学校。」 観鈴が無拍子に言葉を発した。 「え……?」 「学校なら、誰かいるかも……」 ……学校。そうだ。観鈴の学校だ。 学校ならば、観鈴の言う通り誰かいるかもしれない。 「……よし。それじゃ学校に行ってみよう」 日は、すでに傾きかけていた。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加