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彼女がどこまで本気だったかは知らない。
まるで子供が抱くような夢だといえば、その一言で終わってしまうし、
ひどく受けとれば、綺麗ごとを並べる偽善者に写ったかもしれない。
それでも、彼女は眩しかった。
小さな背中に、不釣り合いなくらいの理想を担いで
懸命に叫ぶ声は女の子特有の高さがある。
たまにかすれる
たまに咳き込む
最初こそ変わった子だな、としかみていなかった
毎日毎日繰り返しそこを通る時
決まって同じ場所に彼女が立っているのをみて、
地縛霊みたいだなと思い笑いを溢したのは我ながら上手い表現だったと思う
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