プロローグ

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俺の家の隣家に幼稚園に入る前からの幼馴染みの女の子がいて、遊ぶ時はほとんど…って云うより、いつも二人で遊んでいた。       気が付けば、小学校、中学校ってずっと同じ学校で、しかも志望校まで一緒で結局、高校も同じという、腐れ縁とでも言えよう関係になっていた。   ここで、勘違いはしないで欲しい。   腐れ縁って例えても、今も変わらず仲は良いわけで。           でも、月日は無情にも流れている間に俺の心も変わった、っていうわけだよ。 ワトソン君♪       ………って、ワトソン君って誰だよ…。             まぁ、要するに俺が何を言いたいのかと言うと… 簡単明快に答えると、目下、幼馴染みに片思い中ってこと。       でも、俺ってば小心者と云うかヘタレと云うか…今の関係が崩れるんじゃないかって、耳垂れて尻尾丸めて怯えた子犬状態。   正直情けないけど、そんな理由もあって告ってないんだよな…。       いつまで、こんな風に外は穏やか、内は荒れ狂っているのだろうか?   それは、誰にもわからないし、俺にもわからない。       まぁ、そんなこんなで現在(いま)に至っているってこと。      
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