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正直俺としては、心臓がいくつあっても足りなくなりそうだ。
だって、俺は千秋に対して、友達だけどそれ以上の感情がある。
それに比べて、千秋は俺のことなんてただの幼馴染みの男友達だと思っていて、別に恋愛感情はないのだから。
「ご自由にどうぞ~…。じゃ…俺は寝るから~…。ふゎぁ……おやすみ…」
だから、俺は早々に睡眠体勢になる。
“現実逃避”とも言えるが。
まぁ、実際に眠くて眠くて欠伸が絶えないのだし。
俺が言った「おやすみ」は半ば風に流れた。
「ん♪わかった!あたしももう少ししたら寝るからー。おやすみ、陽介♪」
千秋は、眠りの世界に旅立った俺に声をかけて、空を眺めた。
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