午後の授業

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ま、まずいって! 俺は先生に気付かれないように小さな声で夏帆を呼んでみた 「おーい、起きろー!」 しかし、一向に起きる気配がない しかも、徐々に先生はこちらに向かってくる 本当にまずいと思った俺は体を揺らしてみた …………… しかし、これまた起きる気配がない どうしたものか……… 「ど、どうしたんですか?」 声を小さくして志帆が聞いてきた 俺は指で夏帆を指差した 志帆は分かってくれたようで、手で机を叩くような素振りをした しかし、俺の身がまずくなりそうなので断った あ! 夏帆の居眠りに気付いたようだ 先生は夏帆の隣に来ると立ち止まり、耳の近くに顔を近づけた
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