午後の授業

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前に行ったのはいいが、チョークが動くことはない 素直に「わかりません」と言えばいいのに志帆は依然として頭の上にはてなマークを浮かべている 「えーと、じゃあ変わりに水嶋さん解いてみてください」 志帆は机に戻り、珠希はしっかりと黒板に答えを書いた 「はい!これが正解ですね、皆さん合ってますか?」 先生がそう言っている途中、珠希がこちらの方を見てニコッと笑って見せた 多分志帆に向けての笑顔なのだろう 志帆はと言うと、ちょっと頬を膨らましてむぅーとしていた こうゆう顔見れたの俺と珠希だけかな? 他はみんな前向いてるし それにしても、珠希と志帆はなぜこんな事で勝ち負けを? 俺は不思議でならなかった
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