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晴樹は親に捨てられ施設で暮らしているせいか、小学生の頃とは違い、少々ひねくれてしまっていた。
つまりは世間一般で不良と呼ばれる人間になっていた。
かたや明は養母が厳しい人のせいか眼鏡が似合う秀才になっている。
かたや先生に目をつけられる悪。
かたや先生に目をかけられるエリート。
だが2人は小学生の頃と変わらず、今でもとても仲がよかった。
そしてあの約束を交したあの河川敷の土手は、中学生になってからも2人の秘密の会話をするのに使われている。
そして中学3年の夏の現在、彼らはその土手で進路の話をしていた。
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