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しかし、なぜか急に僕の体を寒気が襲った。お茶を持つ手が小刻みに震えている。
……ない。
…何がないのかって?
……お金がない。
冷や汗が止まらない。僕はバイトを出る前に財布の中身を確認したと思いこんでいた。確実に財布に千円はあると勘違いしていた。
しかし、その時財布にはお札というものはなかった。その時入っていた金額は今でも忘れません。
…157円。
牛丼一杯のお金も払えない金額でした。
お金を持っていないのに、すでに目の前には空の器。
『どうするの?俺。』
お金をすぐにおろしてくればいいんだ!と、ひらめいた。しかし、悲劇は重なるもので、その日に限ってキャッシュカードが財布に入っていなかった…。
もう、冷や汗がさらに止まらない。
『どうすんの?俺。』
汗を拭きながら考えた…。僕は、同じバイトの友人に助けを求めることにした。とりあえず、店員に事情を説明しなくては…
「すみません…」
「はい、お会計ですね。」と、店員。
「あの、そうなんですが…財布にお金なかったんで今すぐおろしてきていいですか…?」
…キャッシュカードないのに、無駄な嘘ついちゃいました。
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