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今更告白なんて出来ない、俺の頭が出した結論だ。
この沈黙どうしようか考えていると、
最初に口を開いたのは、副長だった。
「……よ。」
かなり小さい声が聞こえた。
「ん?副長何か言いまし…」
俺が言うよりも早く副長が続けた。
「お…俺の好きな人は…
おめえ…だ…からよ…//////。」
「…え?ええぇぇーーーーーーーーー!!??」
俺の気の抜けた声が辺りに響いた。
なんたって驚いたから。そりゃもう。
「な…何だよそんなに叫ば…」
副長の声が途切れた。
何故なら俺が副長を抱き締めたから。
嬉しくって仕方なかったから。
俺の胸で騒ぐ副長を余所に俺はその感覚を楽しんだ。
あの長い黒髪も白い肌も全部腕に収まっている。
真っ赤になった耳元に俺はそっと、呟いた。
「俺も大好きですよ…副長。」
手に入れる力をより強くして言った。
最愛の人に。
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