チューリップ

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そう言って香山君はいたずらっぽい笑顔を見せた。 「えぇっ!!ひどいっあれは突然でびっくりしただけなっ…」 あたしは香山君に怒りかけたけど我に帰ってすぐに止めた。 「…ごめんなさい。」 ほとんど喋ったこともないのにこんな風に言われたりしたら引くよね… あたしは後悔して自分の足下に目線を落とした。 「あのさ、俺もしかして広瀬に嫌われちゃってる?」 「えぇっ?!いやっそんな嫌いなんて滅相もない!」 何でそうなるの~? 「本当に?」 「うん。」 「絶対?」 「うん。」 「嘘ついてない?」 「だからうんってば…」 し、しつこい… 「なぁんだ!良かった♪」 「そ…そう?それならあたしも良かった…でも…何で嫌いとか思ったの?」
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