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「きゃあっ紗希っ！」
なに…
香山君の声が聞こえて
教室の景色が反転して…
至近距離にクラスメイトの相川君の顔があった。
えぇっ？！何これ！！！
顔近っ！！！！
「…ってぇ。てか広瀬大丈夫かっ！？ごめんな！！！」
あたしは背の高い相川君の体にすっぽり包まれて、その相川君の綺麗な顔を見下ろしていた。
周りには机が２台倒れている。
相川君はどうやら野球のボールを追いかけてあたしに激突してしまったらしい。
だけどとっさにあたしの下に回ってくれたからあたしは相川君にのっかってて完全に無傷だった。
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