前編

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 次の日から、僕と先生の関係は変わったかと言われれば別段変化はない。まあ当り前の事だ。ただお互い相手に対する印象が少し変わったように思えた。  あの日から僕は先生の事を信用してもいい大人かもしれないと思っている。先生はおそらく、僕の事を変わり者だけど優しい子みたいな感じで見ているのではないだろうか。なんとなくそういう態度に見える。  変わり者っていうのは僕も自覚している。周りの子とはあまり馴染めないし、馴染もうともしない。同じクラスの人間の名前と顔が一致してない程だし。  そして僕はその誰に対しても優しくない。興味がない。その事を先生に解らせるかのように、ある日事件が起こった。
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