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なれないうちは、戸惑ったけれど。すぐに霊を見て会話をするのも楽しくなった
霊能力があると言う事実は親しい友人にだけはなして。病院の関係者には秘密にして僕は病院を退院した
何故なら話せば
入院の期間が長くなるだけだからだ
それから僕は記憶を一部失うことになる…
気が付いた時は
宮崎の精神病院に入院していた
今はその病院が経営する自立支援アパートで暮らしている
相変わらず
幻聴(こえ)との
やり取りは続いた
僕は正直に告白しよう
確かに人間は信じるに値しない生き物かも知れない
だけど
『君』は微笑み
『僕』は悩み
『貴方』は優しいから『私』は自分を信じることができる
周囲と協調して
歩むすべを知れば
少なくとも人間を憎む理由はなくなかる
だってそうだろう
『ハットリ・ミカ』
君の本当の名前を僕は知っている
そうだろう
『カミ』よ…
今宵、全ての魂に祝福を…⏳
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