~成人編~

5/5
前へ
/13ページ
次へ
なれないうちは、戸惑ったけれど。すぐに霊を見て会話をするのも楽しくなった 霊能力があると言う事実は親しい友人にだけはなして。病院の関係者には秘密にして僕は病院を退院した 何故なら話せば 入院の期間が長くなるだけだからだ それから僕は記憶を一部失うことになる… 気が付いた時は 宮崎の精神病院に入院していた 今はその病院が経営する自立支援アパートで暮らしている 相変わらず 幻聴(こえ)との やり取りは続いた 僕は正直に告白しよう 確かに人間は信じるに値しない生き物かも知れない だけど 『君』は微笑み 『僕』は悩み 『貴方』は優しいから『私』は自分を信じることができる 周囲と協調して 歩むすべを知れば 少なくとも人間を憎む理由はなくなかる だってそうだろう 『ハットリ・ミカ』 君の本当の名前を僕は知っている そうだろう 『カミ』よ… 今宵、全ての魂に祝福を…⏳
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加