…五月晴れの空を鯉が悠々と泳ぐ

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俺 出る幕なくね? 一時間まるまるバスケに費やしたが、果たして俺が出る必要はあるのか。 チームメイトの動きに圧倒され、敵チームはおろか俺ですら追いつくことが出来ない。 「木ノ下!」 「!」 傍観するように(いや、してたんだけど)試合を見ていたら、突然ドリブルをしながら増岡が走ってきた。 「パス!」 「え、わ…!」 まままま待て待て待て!!! 心の準備が……!!! バゴッ 「木ノ下!?大丈夫か!!?」 顔面パスとはよく言ったものだ。 うん、俺にバスケは無理だ。
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