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どうやら、次で目的地みたいだ。
アナウンスが流れて約二分後に私達の乗った電車は目的地に着いた。
『入口に近い生徒から降りて下さい!!』
先生が生徒達を誘導する。
私は入口に一番近い席だったため、一番最初に降りることが出来た。
「あ゛~やっと降りれた…」
電車から降りた姫禾は、大きく伸びをする。
これから、今度はバスに乗って今日宿泊する宿に向かうのだ。
『はいは~い、3組はここに並んで~!!』
私は急に背中を押された。
「ちょっっ、痛いんだけど、何すんの李那!!」
私は後ろから背中を押してくる人物…斎藤李那(リナ)に言う。
この子は、私のクラスの副委員長だ。
「あはは~
やっぱり美和の反応が一番面白い!!」
「あの~笑い事じゃないんだけどなぁ…」
私は声に殺気を宿しながら言った。
「ごめんごめん!!
でも、早く並んで~
じゃないと、あたしが怒られるから(汗)」
まったく反省している様子が見られない李那…
まぁ、いつもの事だから別にいいけど…
「そんぐらい分かってるよ~
だから、普通に言って?」
「はいはい、承知しました~(笑)」
絶対、分かってないよこの子…
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