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『皆さん学級順で並んで下さい!!』
先生が次々と降りてくる生徒達に向かって言う。
それから約五分後…
全員が学級順で並び、出席の確認が終わった。
『今から、バスに乗り込みます。
1組さんから、担任の先生の指示に従ってバスに向かって下さい。』
~ザワザワ~
1組から移動が始まった。
こういう時、一番最後の学級は待つのが面倒くさい…
漸く2組が移動して、いよいよ3組が移動。
改札を抜けるとバスが三台停まっていた。
1組も2組もバスの中で待機している。
私達もバスに乗り込んだ。
バスの中での席は李那が隣。
その前の席が姫禾と、李那の従姉の谷川由夏(ユカ)。
「今から、今日の宿泊先である『火室邸』に向かいます。
まず、運転手さんの紹介をします。
僕達を安全運転で連れて行って下さるのは、運転手の三宅卓さんです。」
裕真がそう言うと、運転手の三宅さんがミラーでこちらを見ながら、軽く会釈した。
「それでは、今からバスが発車しますので、席を立たないで下さい。
では、レク係に引き継ぎます。」
裕真はそう言って、レク係の女子二名にマイクを渡した。
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