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いよいよ、バスが発車した。
それと同時に、レク係がレクを行う。
IQクイズや、曲当てクイズなどをする。
ま、私はそういうのには興味が無いから、参加はしないけど…
「う~ん…分かんない…
美和、この問題分かる??」
李那がIQクイズで悩んでいた。
「ん?……さぁ?」
「え?!なんで溜めたの今??」
「答え分かるけど、自分で解いたほうがいいだろ?」
私はそれだけ言って、窓に顔を向けた。
「えぇ~教えてくれたっていいじゃん!」
ふてくされる李那。
「自分で解きなさい(笑)」
私は笑いながら言った。
すると、クラスメイトの誰かがクイズの答えを述べた。
見事に正解…
私と同じ答え。
「当たった…」
「えぇ~!!まじかよ…」
残念そうに呟く李那。
「ははは~」
「笑うな!!」
「お前ら元気だなぁ…」
男子の列から、凌弥の声がした。
「やかましい…黙れ凌。」
私は、窓から目線を変えずに返答する。
「そして美和は相変わらずだな…その性格と態度…(笑)」
ムカつく言い方をする凌弥。
『凌弥、佐伯さん困ってるだろ??』
凌弥の隣に座っている男子が凌弥を注意する。
この男子は、凌弥の友達の菊池梓(アズサ)。
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