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『皆さん、此処の道路はまだ未舗装なので車体が揺れます。
立ったりはしないで下さい。』
三宅さんがミラー越しに言う。
その途端、ガタガタと車体が揺れ始めた。
「うわ～カナリ揺れる…」
前の席から顔をだす姫禾。
「同感…あたしもキツイ…」
李那は、辛そうに頭を抑える。
確かに、いくら未舗装だからってここまで揺れるなんて…
そのとき私は、ある言葉が脳裏を過った。
【嫌な予感…】
――私は今でも、当時の自分が、何故そう思ったのか分からなかった。
そして私の嫌な予感は、見事に当たった。
気付いた時には、何もかもが手遅れだった…
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