489人が本棚に入れています
本棚に追加
「ううん…私、1組の晴果(ハルカ)と2組の珠莉(ジュリ)と一緒だったの…
だけど、さっき…」
由夏はそれだけ言うと俯いてしまった。
きっと、由夏以外の二人は…
ん?でも待って…
1組と2組…??
「おい谷川…今、1組と2組って…」
凌弥も同じ事を思ったらしい…
「うん…事故ったの、ウチらだけじゃなかったの…
その先に、1組と2組のバスが横転してる…」
由夏が私達が来た方向と反対の方を示した。
「ちょッ…それ、おかしくない?
バス一台なら事故るの分かるけど、三台もって…」
何万分の一ぐらいの確率…
「谷川、今からバスの所に戻るんだ。
お前も来るだろ?」
「うん…
あ…ねぇ美和、李那は大丈夫?」
「大丈夫…姫禾達と一緒だよ!!」
「よかった…」
私の一言を聞いた由夏は、安堵の笑みを浮かべた。
最初のコメントを投稿しよう!