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由夏と合流してどれくらいの時間が経っただろう…
辺りは真っ暗になってきた。
かろうじて見えるのは、前を歩いている凌弥の背中と、隣に居る由夏の顔だけ…
それ以外は全く見えない。
「こう暗けりぁ、バスを探そうにも探せないな…」
溜め息混じりに呟く凌弥。
今は大体夜の六時半ぐらいだろう…
冬も近いとあって暗くなるのが早い…
目が闇に慣れるのは結構時間がかかる。
もし目が慣れない状況で襲われたたら…
その時が最期…
私達は出来るだけ足音を立てないようにゆっくりと進んだ。
それもあってか、徐々に目が慣れてきて、だんだん視界がクリアになってきた。
それでも、暗いのは変わらないけど……
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