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「もういい…
あんたには、何を言っても無理みたいだから。」
「え、今更気づいたの?」
ニヤリと笑う姫禾。
その度に、私は何度溜め息を漏らしたか…
『条南第一中の生徒の皆さん、ここに学級順で並んで下さい!!』
先生の集合を呼びかける声が響く。
「行こう、美和!!」
姫禾が私の腕を引っ張っる。
私は、姫禾に引っ張られながら自分の学級…3組の列に並んだ。
『全員並びましたね?では、学級委員長さんは、出席の点検をして担任の先生に報告して下さい。』
学年主任の先生がそう言うと、各学級の委員長が出席の点検を開始した。
~五分後~
『出席確認が終わったので、今から注意事項を確認します。』
ここから、先生の長い長い話が続く。
何故、飛行機で行かないのか…
それは、この学年の生徒数が少ないのと、一つ上の先輩が空港内で暴れ回ったり、機内での立ち歩きが目立ったからだ。
その為、今年からは電車や新幹線で行ける所になってしまった。
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