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『電車の中の注意事項は分かりましたね?
それでは、今から電車に乗り込みます。
切符を配布しますので、その席に座ってください。』
先生が言った後に、各学級の担任の先生が切符を配布する。
私にも、切符が配られた。
番号から見て、私は姫禾の隣…らしい。
『全員に切符が行き渡ったら、1組から乗り込んで下さい。』
そして、1組から順に電車に乗り込んだ。
私のクラスは、3組だから一番最後だ。
そして、2組が全員乗り込んだ後、私達3組も番号順で乗り込んだ。
私は、乗り込んでからすぐに自分の席を探した。
私の席は、車内に入ってすぐ左の窓際。
この座席は、二人掛けの椅子が向かいあった形になっている。
私の隣は姫禾だから、前に座る二人は誰か分からない。
ま、私はそんなこには興味はないから、席に着いたらすぐに景色を見る。
「何…もしかして美和と水嶋、俺らの向かい?」
男子二人組が私達に話し掛けてくる。
どうやら、前の席らしい…
「うん。もしかして、凌君と裕真ココ?」
姫禾が男子に話し掛ける。
って…凌…君??
もしかして、凌弥?!
私は、窓から視線を逸らして向かいを見た。
そこには、紛れもなく凌弥が居た。その隣には、同じクラスで学級委員長の倉田裕真(ユウマ)が居た。
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