彼の日常

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翼ががっくりと肩を落としながらそう洋輔に伝える。 洋「それにしても何でお前だけ初級魔法使えねぇんだ?おかしいだろ?」 翼「それは僕が知りたいよ~」 翼(まぁ一般的な属性のどれにもあてはまらないんだからしょうがないよな) 軽く魔法について説明しておくと魔法と言うのは発動者が使う魔法の属性にあわなければ発動出来ない。 例としては洋輔の属性は炎なので炎の初級魔法は使えるが水の初級魔法はどうやっても使えないのである。 洋「もしかしたらお前って特別な属性だったりしてな」 翼「あり得ないね~」 普通、特別な属性とは20歳を越えてから突然、使える物である。 ちなみに翼と洋輔は16歳なのでありえない。 洋「例えばの話だって。さぁ早く学校行こうぜ!!」 翼「りょ~かい~」 そう言って歩きから小走りに変えて10分後、2人は学校の正門前についた。 桜風高校は見た目は普通の三階建ての高校だが門の近くに50を越す桜が有ることで有名である。 翼(しかしこの桜はいつ見ても綺麗だな……癒される……) 今の季節は春なので満開にどの桜も咲いている。 ???「おはよう。翼、洋輔」 翼が桜を見ていると正門にもたれかかるように立っていた別の学生に声をかけられた。 その学生はまるで天使を彷彿とさせるような美少年だった。 翼「おはよう~ゼロ」 洋「よぅ!ゼロ!!」 そんな美少年な学生に向かって2人は笑顔で返した。
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