彼の日常

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この美少年の名前はゼロ・クリア。髪は綺麗な蒼の肩まである長髪で目が藍色のクールっぽいめちゃくちゃ格好いい学生。 ゼロ「2人共何してたんだ?」 翼「いや~桜が綺麗だな~と思って見とれてたんだよ~」 ゼロ「確かにここの桜は本当に綺麗だから見とれるのも分かる……」 ゼロは目を細くして黄昏ているのか呆然と桜を見つめる。 その姿はまるで一枚の絵画のように美しかった。そのせいか学校に行く女子生徒がそのゼロの顔を見て顔を赤くしながら歩いていた。 洋「お二人さん早く行こうぜ!!」 そんな2人を見ていた洋輔が促すように言う。 ゼロ「本当に洋輔は……」 翼「しょうがないよゼロ。洋輔は桜の綺麗さより女子の可愛いさの方が見とれちゃうんだし」 洋「当たり前だろ!!男に生まれたのなら――」 洋輔の熱弁をスルーして2人は教室に向かって歩く。 数分歩いていると翼達の教室が見えてきた。 2-A それが彼らの教室だ。 そして翼がドアを開けた瞬間女子の歓喜が煩い程聞こえる。 その歓喜は全てゼロに向かっていた。 翼(こっちもいつ見ても凄いな。しかし女子達が前よりも増えている気がするんだが……) 洋「なぁ……翼……」 そんな光景を慣れたように見ていた翼に突然沈んだ声で洋輔が話しかける。 翼「何~?」 その声を聞いた翼は別に気にする事もなく適当に返す。すると洋輔がポツリと呟く。 洋「羨ましいな……」 翼「?僕は全然羨ましく無いけど~?」 洋「見ろよ!!もうハーレムじゃんか!!」 そう叫んで指差す先にはゼロが女子に囲まれてハーレム状態になっていた。
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