彼の日常

6/17
前へ
/127ページ
次へ
翼「しょうがないよ~。カッコいいし~魔法は上級まで使えるし~なんたって特待生だよ~」 そうゼロは10歳の時初級・中級魔法をいっぺんに使え、とうとう去年上級魔法を一つ使えるようになった言わば天才である。そのせいか学校では特待生と扱われており容姿からか特に女子には絶大な人気がある。 洋「なぁ聞いた話によるとあいつのファンクラブが1000人越えたってさ」 翼「それは凄いね~!!」 もうこうなれば学校のアイドルである。 二人はハーレム状態のゼロをほっといて席に座った。席順は □□□ 翼洋ゼ □ □ の順になっている。 ???「おはよう。翼」 席に座った瞬間後ろの本を読んでいた美人の女子に挨拶された。 彼女の名前は東山 哀歌(ヒガシヤマ アイカ)流れるような長い黒髪と優しい瞳をしている。 それに人とは違う気品が漂っていた。 翼「おはよう~哀歌~。今回はどんな本読んでるの~?」 哀歌は優しい笑みで頷くと本の表紙を翼に見せる。 翼「う~ん……‘誰でもできる中級魔法’~?」 哀「今日から中級魔法を使うからね」 翼にそう返すと先程とはまた違った嬉しそうな笑みを翼に向ける。 実は彼女は桜風高校の‘四桜’と全生徒から呼ばれており、学校のアイドルの一人である。 後の三人はゼロの事が好きらしいのだがなぜか彼女だけは翼としかまともに話そうとはしない。
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12303人が本棚に入れています
本棚に追加