彼の日常

9/17
前へ
/127ページ
次へ
ガラララ そんな話をしていると教室の扉が開く。そこから髪が灼熱のように赤く、哀歌とはまた違った魅力の女の人が入ってきた。 ???「出席確認するぞーっていうか休んでる奴いないだろ?」 この先生は旭 嘉代子(アサヒ カヨコ)髪は赤で哀歌とは違い女子からモテそうなカッコいい女性。髪は耳までかかる長さ。 翼(……今日も遅れたくせに旭先生は寝癖がついていない……学校の七不思議は健在だな) 嘉「よしこれでホームルームは終わりだ。じゃあな…………そ、それとゼロは後で職員室に来い……」 ガラララ 入ってきて二分でホームルームを終わらせると嘉代子はゼロの顔を赤らめて見つめるとそう言って風の如く出て行ってしまった。 翼(よくあれで教師務まるな。それにいつもいつも懲りずにゼロにアタックしてるし……まぁ好都合だが……) 洋「畜生……何で先生まで……ゼロの事好きなんだよ……」 洋輔はまた机に顔をうずめながらそう呟いて滝のような涙を流している。 哀「…………気持ち悪いですね」 またもや哀歌の冷たい一言。もはやその言葉は絶対零度を越える冷たさ。 洋「ち、畜生ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 洋輔はとうとう泣きながら力強く扉を開けて教室を出ていった。 翼「哀歌~それは言い過ぎだよ~」 哀「ごめんなさい。見てたら無意識に」 哀歌は無意識の内に人を泣かせる言霊を持っているらしい。
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12303人が本棚に入れています
本棚に追加