彼の日常

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翼「でもいつもみたいに直ぐに戻ってくると思うけど~」 哀「別に帰って来なくても良いんですけどね」 洋輔が出て行った扉を見ながら二人はそんな会話をしていた。 ゼロ「洋輔の奴はどうしたんだ?」 出ていった洋輔を偶然にも見たゼロが二人に問いかける。しかしこの状態でも女子達がぞろぞろと後ろについて来ている。 翼(11、12、13…………また女子が多くなってないか!!) 翼は心の中で驚いていたが顔には出さない。 翼「いつものことだよ~」 ゼロ「?そうなのか?」 ゼロは洋輔が出ていく理由がよく分かっていないようで首を傾げる。 そのゼロの行為に後ろの女子の殆どが鼻血を出していた。 ???「ゼロ様!!そんな落ちこぼれと話したらいけませんわよ!!」 ???「そう♪そう♪落ちこぼれは隅で初級魔法の練習でもしてたら♪」 後ろについていて鼻血を出している女子の中からそんな暴言を誰かが翼に言ってきた。 ゼロ「おいミア、茉莉何て事言うんだ!!」 ゼロがそう怒ると女子の群れから金髪でどこかの西洋貴族のように髪をカールしている女子と珍しい山吹色の髪をツインテールにしている小柄な女子が前に出てきた。 ミア「本当の事ですわ!!」 茉「そう♪そう♪」 金髪の女子がミア・セシル。 [第二世界]で有名な‘三大貴族’の一つセシル家のお嬢様。 もう片方の小柄な女子は橘 茉莉(タチバナ マリ)。 [第三世界]で絶大な権力を誇る‘名家橘’の孫娘。 この二人は四桜の中の二人でどういう訳か翼を敵対視している。
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