プロローグ

4/10
前へ
/127ページ
次へ
魔王「グッ!しかしまダこれガ!!」 魔王は自分の尻尾を振り回そうとする。しかし。 魔王「ナに!動かなイ!」 不思議な事にまるで尾の上に大きな石が乗っているかのように一ミリも動かせない。何が起きたのか分からない魔王は振り向く。 魔王「!!」 魔王は自分の尾を見て驚いた。 何故なら尾には、さっき少年が魔王に向けて投げたナイフと同じようなナイフがいつの間にか魔王の尾と地面に二本ずつ刺さっておりナイフの柄の部分から伸びでた鎖が尾を絡めていた。 ???「……爆発した時に……ね」 少年は見下したように魔王にそう言う。 魔王「くそぉぉぉォォぉぉォぉ!!」 魔王が悔しそうに大声で叫ぶと、少年の後ろにいた騎士のような男が叫ぶ。 ???「準備が出来た!!下がれ!!」 剣士に言われすみやかに三人の後ろに走る少年。それを確認すると騎士の男が叫ぶ。 ???「これで消えろぉぉぉ!!!!《グラム・スング》!!」 騎士が鬼気せまる声で叫ぶと剣の先から眩しい直径二mぐらいの光の玉が魔王に向かって飛んでいく。 ???「全ての希望は雨となり悪しき者を浄化する!!《メサイア・シャワー》」 僧侶のような女性がそう唱え終わると魔王の頭上に雲が現れ色とりどりの雨が降りだした。 ???「うぉぉ!砕け散れぇぇぇ!!!!《豪傑粉砕牙》」 今度は格闘家の拳から白い虎をかたどった何かが出てきた。そしてそれは剣士の放った玉とまじわりながら勢いよく魔王に向かう。 魔王「ぬぉォぉぉぉ!!!!」 雨を受けながら苦しそうにしている魔王に騎士と格闘家が放ち交わった魔法が胸の辺りに当たる。
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12303人が本棚に入れています
本棚に追加