プロローグ

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場所は変わってとある一室。 その部屋は床一面に何かが書かれた紙が散らばっており奧にはどこか威厳がある茶色い長机の上に山盛りの紙がおかれてあった。そこに黙々とその山盛りの紙を一枚とって判を押している白いフード付のマントを着ている女性が座っていた。 ???「何なのこの量は~~~!!!!」 その女性が突如頭を抱えてヒステリックな悲鳴をだす。残念ながら顔はフードをかぶっていてよく分からない。 そんな悲鳴が聞こえてすぐにさっきまで魔王と戦っていたピエロの少年が忽然と長机の前にあらわれた。 ???「……戻った……」 ???「うわ!!」 少年の声に山盛りの紙が床に散らばりそこから女性のフードがはらりと脱げる。髪は藍色で顔立ちはハーフのようで透き通るような青色の目を持った綺麗な女性。 ???「って、なんだ翼(ツバサ)か。驚かせないでよ」 女性はホッとしたように少年に注意する。 翼「そんな……つもりは……ない……」 ???「はぁ……早くその仮面外したら?」 翼「了解……」 そう言って翼は仮面を外す。 その顔は黒い目、黒い髪で少し垂れ目の普通の15歳位の少年。 ???「やっぱり可愛い~!!」 女性は翼の顔を見ると顔を赤らめながらいの一番にそう言った。 翼「任務は完了したよ~」 仮面を外した少年の声は変わりクールだった声はのほほんとした声に変わる。
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