第1章

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幼かった藍蘭はいつも俺を外へと連れ出してくれた。   今まではただ飾られて、眺めているだけの俺も、藍蘭のおかげで、外の世界を知ることが出来た。     いつでも、どこでも俺と藍蘭は一緒で、友達と遊ぶときでさえも俺を抱えて遊んでいた。  そのせいで俺を砂場に落としたりして、汚してしまってママに怒られたり、藍蘭が泣いているとき、俺を抱いて寝たり……。 どんなときも俺は藍蘭と一緒。  
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