ケース3 折原 絹江

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清太郎は、慌ててドアを開けた そこには、予想通りに絹江が立っていた 絹江は、無理に作った笑顔を保ちながら、消えそうな声で呟いた 『さよなら、管理人さん』と 清太郎は、その言葉を聞くと、絹江を有無を言わさず抱きしめた 絹江の細い体が壊れるほど、強く強く抱きしめた 絹江は、抵抗もせず全てを清太郎に預けた 清太郎「好きでした…」 涙混じりの声で言うと、清太郎を黒い翼に包まれた 絹江「はい…」 最後に笑うと、絹江を白い翼に包まれた 黒い翼からは、オニキスが、白い翼からは、金髪の長髪に、鋭い目つき、更に白で一色で統一された男が現れた オニキス「ダイヤ‥女に憑くとは羨ましいやつだな…」 ダイヤ「オニキス‥あなたは私とは違う‥私は美しく貴様は惨めだ」 オニキス「その台詞、てめぇに返すぜ」 ダイヤ「相変わらず、口だけは減りませんね」 オニキス「それはてめぇもだろ?」 ダイヤ「それより、いつまで抱きついているつもりですか?」
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