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予想通り、突然ハウンドドッグにとっては謎の音を出す物体を投げつけられた為、怯み、携帯を警戒しながらその周りをグルグルと回り始めた。
(よし……チャンス!)
魁堵はこちらに対する注意をまったく失ったハウンドドッグの群れに見つからないよう、ダッシュでその場を後にした。
「な、なんだあの面妖な物は……変な音を出してるぞ?」
「異世界から来たのは確実なものとなりましたな……これはやはり。」
「そうだな。 ってあの男はどこに行った?」
「……ぬう。 どうやら我等もまんまと注意を削がれてしまいましたな。」
「しまった! 早く探しに行く……いや、その前にこいつらを片付けていくとするか。」
「そうですな。 我が里の子供達が迷いこんで襲われでもしたら大変ですわい。」
すると女性はおもむろに背中に背負っていた弓を取り、矢を取り掛けた。
「同時に放って残りの二頭はダガーで仕留めるぞ。」
「承知しましたぞ。」
「ではいくぞ……3、2、1!」
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