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「……ん、んん……」
魁堵は深い暗闇の中、一人微睡んでいた。
そこは一筋の光も差し込まない深い深い闇。
世界の根底たる闇。
「……い……ま……かいとさま、魁堵様。」
「……だ、誰……だ……?」
「目をお開き下さい。」
言われた通り魁堵様は目を開くが、そこは瞼を閉じていた時と同じ暗闇が広がっているだけだ。
「……なにも、見えない。」
「では想像して下さい。 超絶可憐でぷりちーなこの私の姿を……。」
「……は?」
今までの緊張感はなんのその、姿の見えない、声色では女性の誰かは、先ほどまでの凛とした声はどこへやら、大変な事を言い出した。
「聞こえませんでした? ですから、この私めのナイスバディーで見ただけで鼻血ものな体を自由に妄想して下さいと言ったのです……魁堵様のエッチ。」
「おいぃ!! なにそこ勝手にエッチとか言っちゃってんの!?」
「どうせもう魁堵様の頭の中では超絶可憐でぷりちーでナイスバディーでボンキュッボンな私のこの体を散々汚しているんでしょう!?」
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