プロローグ

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かつて赤の国、青の国と並び 小さな土地ながら、栄華を誇った王国がある。   黄色い国の王女は最期まで傍にいた召使に命じた。 「早く逃げなさい。」   召使の叫びも虚しく 扉は二人の運命を分けた。   この先の運命はわかっていた。 しかし王女は笑ってみせた。   大丈夫、 あなたのためなら死も怖くない。   振り返った先には 赤の姫と青の王子。 憎しみに歪む二人の顔は、自分の愚かさが招いた結果だろう。   そっと歩み寄る赤の姫。 剣の切っ先が、喉元に突き立てられた。   「覚悟しなさい悪女!!」       王女は、自身の誇りを胸に叫ぶ。   「この、無礼者!!!」
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