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付き合って次の日に家に呼ばれるっていいのかな。
そんな少しの不安とドキドキを抱え真祐の母親に案内されて真祐の部屋に入った。
(学校帰りなので)十六時だというのに真祐は幸せそうな顔で寝てやがった。
しかもパジャマ姿だ。萌え――いや、けっこう似合ってるじゃないか。
私の不安を返せ、と思い真祐にケリを喰らわせたというところだ。
「そういやおれが呼んだんだっけ、わりーわりー」
思わずもう一発やってやろうと思ったが、やめた。
真祐のお母さんがハーゲンダッツを持って来てくれたからだ。
ハーゲンダッツは最強のおやつ。うん、コレ絶対ね。
「んとねー、これに目ェ通して」
そう言って真祐は2,3枚のA4サイズの紙を渡してきた。
『恋人ごっこ誓約書
本誓約書は、私こと三城真祐が、大和若奈との契約内容・条件等について定めたものである。
記
1.私は大和若奈を恋人と同じ扱いをする事をここにお誓いいたします。
2.私は、本契約を一方的なお願いとし、大和若奈が快諾された時から有効期間が生じ、それは無期限のものとします
~~~~~~~~~~~~~~』
そんな内容が延々と続いていた。
こんなものを作っていたのか、暇人め。
一応全てに目を通す。われながらクソ真面目だな、と思う。
『「第六条」 破棄
一、 本契約書は以下の場合にのみ、破棄されることとする。
一、 どちらかが片方に契約破棄と告げたとき
一、 大和若奈・私のいずれか片方、もしくは両方が他界したとき
~~~~~~~~~~~~~~』
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